うさぎちゃん
おおかみくん
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自分の嗜好に置き換えて参考にしてみてくださいね。
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Contents
そもそもイラストコミッションとは?
まずは基本事項からおさらいしていきましょう。
コミッションとリクエスト
英語のcommissionには委任、委託、注文、依頼といった意味がありますが、カタカナ語としての「コミッション」は主に「有償で作品の制作を依頼すること」を指す場合が多いです。
すなわちイラストコミッションとは、「依頼者(クライアント)が絵師(クリエイター)に有償で自分の要望に沿ったイラストを描いてもらう」ことを意味するわけです。
また、コミッションと似た意味の言葉に「リクエスト」がありますが、こちらは無償でイラストを描いてもらうことを指します。
急速に広がるコミッション文化
日本では今迄あまり馴染みのなかった文化ですが、もともとチップを渡す文化のある海外では、昔から盛んにコミッションが行われてきました。
グローバル化に伴い、このような「サービスに対価を払う」という考え方が日本にも浸透してきていて、また、ネット上で「スキルを売る」というのも当たり前の時代になってきています。
コミッション仲介サイトも年々増えてきており、特にイラスト界隈においてはSNSと紐づいたコミッション仲介サイトである「Skeb」でコミッションを募る絵師が増えています。
拝金主義や嫌儲について
今まで日本に有償依頼の文化が育ち難かった要因ですが、日本人がお金に対してかなりデリケートに見ていたことも関係があると思います。
メディア等で拝金主義者が悪目立ちしていたことで、他人が金儲けをすること自体を嫌う「嫌儲」が生まれたり、「無料」という言葉があまりにも世の中に溢れすぎてしまっていたからなのか、サービスに対価を払うという考え方も軽視されがちでした。
いまだにゲームなどで「無課金」であることをやけにアピールする人が多いのも、こういう背景があるからなのかもしれません。
それこそ、プロでもないのにイラスト“如き”で金を取るなんて、乞食にもほどがある!とでもいわんばかりに、有償依頼が嫌われていたわけです。
それが近年では、動画サイトでの投げ銭やクラウドファンディングに始まり、PixivのFANBOXや、Skebのようにクリエイターを支援しようという動きが活発に行われるようになっています。
正直ここまで急速に価値観や考え方の変遷が起きるとは思っていませんでした。
「アニメーターの薄給問題」などクリエイターが軽視される社会に疑問を持つ人が増えてきている証拠かもしれませんね。
Skebとは?
コミッション仲介サイトには以下のように色々なサイトがあります(※それぞれの説明は割愛しますので、詳細はリンク先の公式HPを参照ください)。
本記事では、この中でもクリエイター支援色の特に強い「skeb」を利用したコミッションについての話をメインに進めていきます。
Skebの特徴
Skebは2018年11月30日にスタートしたコミッション仲介サイトで、特に「手軽さ」に重きを置いているのが特徴です。
クリエイターとクライアントとの間のやり取りは、クライアントが依頼時に提示する「リクエスト本文」だけとなっており、それをクリエイターが引き受けるかどうかをYES/NOで決めるだけの非常にシンプルなものとなっております。
リクエスト本文以外での打ち合わせやリテイクも禁止されているので、一発勝負のリスクはありますが、打ち合わせの煩雑さやお金のトラブルを回避できるというメリットもあります。
Twitterとの連携を必須としているので、Twitterアカウントが必要にはなりますが、アカウントさえ持っていれば簡単にSkebのアカウントも作成できます。
また、もう一つの特徴として、作品の権利がクライアント側ではなくクリエイター側にあるというのもSkebの大きな特徴です。
納品された作品については、クライアント側は個人使用の権利のみを有しており、公開に関してもSkebと連携しているTwitterアカウントでのツイートやプロフィールのアイコンに限定されています(例外については後述します)。
また、納品する作品のクオリティーに関してもすべてクリエイターの裁量に任されており、仮にリクエスト本文の内容と相違があったとしても、クライアント側は何も文句が言えないルールとなっています。
そういう意味でもSkebは、どちらかというと「投げ銭付きお題箱」のイメージに近く、かなりクリエイター側に寄り添ったサイトと言えるでしょう。
権利に優位がある分、クリエイター側も値段を割安に設定していることが多いので、もともと個人観賞を目的としている場合や、好きな絵師さんを応援したいときなどに最適です。
Skebの利用の流れ
Skebの利用方法は非常に簡単で、
- Twitterなどで絵師が公開しているSkebのページを開く
- 右上にある「新規リクエスト」ボタンをクリック
- 入力フォームに支援したい金額(相場については後述)、リクエスト本文を記入
- 翻訳の有無、宛名の有無、公開非公開、NSFW(R-18)かどうか、マルチポストの有無を選択する
- クレジットカードやプリペイドカード情報の入力
のたった5STEPで完了します。
リクエスト本文の内容をみてクリエイターが承認すれば、あとは納品されるのを待つだけです。
提示された金額に対して、絵師が割に合わないと感じたり、そもそも依頼内容が難しくて納品できないと感じれば、キャンセルされることもありますが、その場合はちゃんと返金される仕組みとなっています。
Skebでのイラストコミッションの相場は?
はじめに結論を言ってしまうと「いくらでもOK」となります。
以下にその理由を説明していきます。ただ、それでも何か指標になるものが欲しいという方の為に、参考になりそうな情報も紹介しています。
受けるかどうかはクリエイター次第
skebのシステム上、作品のクオリティーは完全にクリエイター側に委ねられています。
提示された金額に合わせて、ラフで納品するかカラーで納品するか、あるいは厚塗りにするのか、背景を描き込むのか・・等々、好きに調整できるので、クライアント側が余計に気を揉む必要はないのです。
勿論、最低金額で「背景アリのフルカラーでお願いします。」と要望を出すこともできますが、クリエイター側が労力に見合わないと判断すれば、キャンセルするだけですので、その場合は金額を上乗せして、もう一度リクエストを出せば良いでしょう。
また、skeb自体が「投げ銭付きお題箱」であるわけですから、本来の意図に沿うのであれば、「できる限り安くしたい」という考え方自体がちょっとズレているような気もします。
あくまで「支援」であることを忘れずに、金額が多かろうが少なかろうが、あなたが払いたいと思う金額を提示すればいいでしょう。
skebの平均承認金額は10,000円程度
とはいっても、クライアント目線で考えると、コミッション料というのはそんなホイホイ簡単に出せる金額でもないわけですし、予算にも限りがあるでしょう。
できる限り相手の相場観に寄せつつ、望むクオリティーで描いてもらいたいけど、できれば費用も抑えたいと思うのは当然のことかもしれません。
勿論、支援の気持ちもあるとは思いますが、現実的には自分好みのイラストを描いてもらうことで自らの欲求を満たすことが、コミッションを依頼する動機になる場合が多いですからね。
なので、最低限、自分の欲求が満たされるレベルの完成度は欲しいわけで、望むイラストを描いてもらう為に、ある程度金額は積まないといけないとも覚悟はしているかもしれません。
あとはSNSで繋がっている間柄である場合は、相手と相場観がズレ過ぎていて「こいつケチだな・・」とか思われたくない、とかいろいろと個人的な理由もあるかもしれませんね。
参考までに記載しますが、skebの平均承認金額は約10,000円となっています。
なんだ、じゃあとりあえず10000円出しておけばいいか、という簡単な話ではありません。なぜならこの平均金額にはアイコンやバストアップの金額も含むからです。
あくまで個人的な相場観ですが、skebの最低金額である3000円ならアイコン、おまかせ金額でバストアップ~全身絵、10000円を超えてくると簡単な背景が付いてきて15000円超えると背景付きフルカラーで納品してくれるクリエイターも多いのではないか、と見ています。
それらひっくるめて平均金額10000円なわけですから、もしあなたが背景付きフルカラーを依頼する場合は10000円では望むクオリティーのイラストが納品されない可能性が高くなるかもしれません。
勿論、これは平均承認金額から考えた私の推測に過ぎませんから、8000円で背景付きかつ複数キャラクターのフルカラーイラストを描いてくれる人もいれば、20000円払ってもバストアップで納品する人もいるかもしれません。
人気の絵師であればおまかせ金額から25000円とかに設定している人もいますし、逆にまだ人気はないけどとにかく依頼が欲しいからと言って破格で高クオリティのイラストを納品してくれる人もいます。
クリエイター一人ひとり、コミッションへの考え方も違いますし、技術も絵を描くスピードもなにもかもが違うわけですから、適正価格というものは考えるだけ無駄なのかもしれませんね。
相場を工数で計算してみる。
もっと単純に工数で考えてみるという手もあります。絵にかかる時間×時給=コミッション料とする考え方です。
仮に2020年の最低賃金の全国平均902円を時給としましょう。
そうすると10時間クオリティのイラストなら9020円、20時間クオリティのイラストなら18040円となります。
ただ、そもそも描き手によってイラストに掛ける時間が一様ではないという問題があります。
私も最近、イラストを定期的に描いていますが、思った造形や表現ができずに何度も何度も描きなおしたりして、結局、背景で力尽きて中途半端クオリティーにもかかわらず20時間くらい掛かってしまうこともあります。
中途半端なクオリティーのくせに工数だけでいえば最低賃金でも18000円分くらい掛かっているわけです。
勿論、これはただ私が未熟で時間が掛かっているだけなので、極端な例ですが、仮にプロのイラストレーターでも繊細に描き込む人であれば数時間どころか、何十時間、何日間もかけて完成させる方もいますし、どんなに筆が早い人でも、背景ありのカラーイラストを2,3時間で完成させるというのは厳しいと思います。
SNS等を見てるとワンドロ(お絵描き60分一本勝負)にもかかわらず、かなり見栄えのあるイラストを投稿している方が多いので、一見すると、絵が上手い人はちゃちゃっと短時間で高クオリティ―の絵が描けてしまうのだと錯覚しがちですが、大抵の場合は見る側の視線をコントロールして局所的に描き込むことで、見栄えをよく見せる技術を使っている場合がほとんどです。
80%程度の見栄えにするには割と短時間でできたとしても、そこから90%、95%の完成度に持っていくのに倍々の時間が掛かってしまうのがイラストの難しいところです。
それこそ描くものが決まっていれば、すぐに筆をとれますが、服装を考えたり、背景の資料を集めたりしているだけでも簡単に数時間もってかれたりしますから、イラスト一枚を完成させるまでの工数を最低賃金で考えただけでも、結構な額になるとは思います。
それに、イラストレーターさんは技術を売っているわけですから、技術に応じて単価は上がっていくのは当然のことで、最低賃金で計算すること自体が間違いかもしれませんね。
イラストコミッションは高すぎる?安すぎる?
ここまで相場の参考になりそうな金額をいくつか紹介してきましたが、そもそも今の平均承認金額10000円というのは適正なのでしょうか。
これまた個人的な考えですが、一方の見方をすれば安すぎるし、もう一方の見方をすると高すぎるとも思っています。
すなわち単純に一枚のイラストを完成させるためにかかる時間や技術料などで計算すると安すぎますし、しかし、だからといって描いてもらったイラストはあくまで個人使用に限定され(リクエスト文での交渉次第ですが)、自分のものになるわけではないことを考えると、高すぎるとも思います。
なので身も蓋もないことを言いますが、やはり最終的に値段を決定するのは、あなた自身の価値観に従うのが一番です。
ただあえて一つだけアドバイスしておくとしたら、相手をリスペクトする気持ちで本来予定している金額にちょっとだけ上乗せすると、クライアントとしても気持ち良く依頼を出せるのではないかと思います。
クリエイターの中には、普通にサラリーマンをしつつアフターファイブの僅かな時間でなんとかお小遣い稼ぎをしているような人も多いです。下手したら仕事以外の余暇のほとんどの時間をあなたの依頼に捧げてるかもしれません。
そうやってちょっとだけでも相手の立場になって考えてみて労う気持ちを持つと、より相手を支援している気分になって、投げ銭の満足感も高まると思います。
Skebのイラストコミッションで失敗しないためには?
本項ではSkebでイラストコミッションで失敗しない為のコツをいくつか紹介していきます。
依頼はとにかく丁寧に
コミッションで失敗する原因のうち特によく耳にするのが、「曖昧な文章」によるものです。文法上は間違ってないように見えても、両方の意味で取れてしまう文章には特に注意が必要です。
例えば以下のような文章、
「おおかみ君はうさぎちゃんのように可愛くない」
この文章だと、「ように」がどちらともとれてしまいます。
すなわち、「うさぎちゃんは可愛くない例で、それと同じだ」と言っているのか、「おおかみ君はうさぎちゃん程は可愛くない」と言ってるのかわかりにくいです。
他にも、同じ単語でも人によって微妙にニュアンスが違ったりすることも多いので、できる限り認識にズレが生じないような言葉選びを心掛けましょう。
そして、依頼文を書き上げたら、ゲシュタルト崩壊するぐらい何度も何度も読み返して校正することをおススメします。
クライアント目線でいえば、コミッション料は決して安い金額ではありません。面倒かもしれませんが、くだらない失敗を防止するためには必要な作業です。
「だろう」はNG
わざわざそこまで細かく書かなくても伝わる「だろう」、いつも♂のイラストばかり描いているからあえてこちらから言わなくても♂で描いてくれる「だろう」、などの「だろう」的な考えは一切排除して、くどくてもいいので、以下の例のようにとにかく細かく要望を書き込むようにしましょう。
×:「うちの子が腕を挙げて歩いているイラストをお願いします。」
〇:「うちの子(高校生くらいのおおかみ獣人の♂)が交差点の横断歩道で右手を挙げて、ニコニコとした表情で歩いているイラストをお願いします。指は4本で肉球が見えている状態、服装はおまかせします。」
特にあなた自身に細かい部分にこだわりがある場合や、決まった萌えポイントがある場合はちゃんと文章に盛り込みましょう。
自分にとってはアタリマエでも、相手はそうではないかもしれませんし、変に空気を読んで省略したつもりが、相手に伝わらず思わぬところで致命的になることも少なくありません。
必須項目を洗い出す
要望の中で、絶対に譲れない部分を必須項目として洗い出しておくことは非常に重要です。
ただ雑多に要望を書き連ねただけの依頼文では、クリエイター側には要望の優先度が伝わりません。
それこそ要望の8割がたを叶えてくれたはいいものの、クライアント側が最も重要視していた要素がたまたま欠けてしまっていたら、すべて台無しなんてことも起こり得ます。
これが欠けていたら、そもそも依頼する意味すらない・・というような重要な要素に関しては、必須である旨をしっかり依頼文に書いて強調しておきましょう。
絵師のやる気を見極める
ひとえにコミッションと言ってもクリエイター側の本気度は人それぞれです。
どんな内容の依頼に対しても、真摯に向き合って本気で作品作りに励んでくれる方もいれば、簡単なお小遣い稼ぎと思って、テキトーに描いたイラストを納品する人もいます。
いくらSkebが支援の側面が強いとはいえ、背景付きフルカラーを期待して、それ相応のお金を投じたにもかかわらず、簡単なラフ一枚の納品で済ませられたら、やっぱりちょっと肩を落としてしまいますよね。
そうならない為にも、まずは絵師の日頃の対応をチェックすることをおススメします。
skebをやっているクリエイターであれば基本的にTwitter等のSNSをやっている場合が大半ですので、つぶやきや返信を見るだけでも、ある程度、その人の人柄や性格を判断できると思います。
また、過去に納品された作品や、そのリクエスト本文についても、クリエイターのSkebアカウントに公開されているので、そこでちゃんと依頼内容に沿った作品を納品しているかどうかを確認しておけば、失敗リスクを減らすことができます。
Skebで実際にイラストコミッション依頼してみた件
今回、実際にskebを利用してコミッションを依頼してみたので、実例として参考にしてみてください。
本来、skebの利用範囲は個人使用までとなってるので、このようにブログでイラストを使うことはできませんが、リクエスト本文にその旨を記載することで、利用範囲を広げることは可能です。
その点についても後述していますので参考にしてみてください。
クリエイターさんのご紹介
はじめに今回イラストコミッションを依頼させていただきましたクリエイターの睦見勇さんについて紹介します。
【募】Skebコミッション受付中です。料金は以下をご参考にして下さい。
・アイコン:3,000円~
・バストショット:5,000円~
・全身:10,000円~
・背景あり:15,000円~
※複雑なシチュエーションやデザインの場合は金額の割増があるとありがたいです。https://t.co/0yAKCHPW9G pic.twitter.com/SUKdfNH4sM— 睦見勇@Skeb Commission受付中 (@MutsumiYuu) December 9, 2020
睦見勇さんは水彩画のタッチでケモノの絵を描くクリエイターの方です。アナログ水彩画でケモノを描いている絵師さん自体かなり珍しいですよね。
私が睦見勇を知ったのは、10年以上前にpixivで睦見勇さんの巨大化したブラッキーのイラストに出会ったのがきっかけです。
巨大なブラッキーがにゃああああと叫びながら、今にも町を踏みつぶさんとしている迫力のあるイラストに思わず10点を付けたのを覚えています(当時は1~10点を付けるシステムだった)。
それ以降、しばらく接点はなかったのですが、私がtwitterを始めて、睦見勇さんのアカウントを見つけてからは、いつか自分の嗜好満載の巨ケモイラストを睦見勇さんのタッチで見てみたいなとずっと機会を窺っていた次第です。
炎系モンスター君 pic.twitter.com/3jZtVKglFB
— 睦見勇@Skeb Commission受付中 (@MutsumiYuu) August 15, 2020
上のイラストを見ていただければわかるのですが、睦見勇さんの水彩画って重厚感が凄いんですよね。アナログじゃないとなかなか出せない厚みというか。
個人的にはサイズフェチって、どれだけ巨大感や圧迫感を出せるかが本当に大事だと思っているので、その点でも睦見勇さんのイラストタッチはハードな巨ケモイラスト映えすると確信していました。
そして、実際に納品いただいた作品がこちら。
うーむ・・・素晴らしい・・。狼君の表情と町の惨事のギャップが、サイズフェチ心をここまでかという程にくすぐります。
ちなみに睦見勇さん自体は別に巨ケモをメインに活動されている方ではなく、むしろ今回は、少し無理を言って私のフェチ全開のイラストを描いてもらった次第です。
どちらかというとノーマルサイズのケモショタを得意とされているクリエイターさんで、水彩画の温かいタッチのほのぼのとした作品をよく描かれています。
絵柄が気に入ったという方は是非、睦見勇さんにコミッションを依頼してみましょう。
この記事の執筆中の3/4現在の情報ですが、Twitterの固定ツイートに目安金額まで載せて下さっているので、クライアントとしても金額で悩むことなく依頼しやすいと思います。
また他の依頼内容や過去のイラストを拝見するに、ケモショタだけでなく、オスケモ、メスケモなども描かれていますし、アブノーマルな内容に関しても、柔軟に対応されているイメージです。
もともと巨ケモを描かれていたのを知っていたこともありますが、私もサイズフェチイラストなんていうかなり特殊な嗜好のイラストを依頼していますしね 笑
依頼に対して、承認するかどうかはクリエイター側の判断ですので、特殊な嗜好でも物おじせずに依頼してみるといいのではないでしょうか。
せっかくなので実際の依頼文を見てみましょう
もともとは公開するつもりはなかったので、お手本的なしっかりとした文章ではありませんが、例があったほうが分かりやすいと思ったので、実際に私が書いた依頼文を見ていきます。
①はじめまして、ネコジャラスと申します。
睦見勇さんのイラストタッチで「ハード」なサイズフェチイラストを見てみたいです。 うちのマスコットキャラクターの「おおかみ君」を巨ケモで描いていただけませんか?
造形は下記資料URLのTwitterプロフィールアイコンや固定ツイートの画像等を参考にして下さい。
②ちなみに最近のイラストでは「炎系モンスター君」が大のお気に入りです!
2000文字までOKということで、以下に少し細かく要望書かせていただきます。
・500m〜1kmくらいの大怪獣サイズのおおかみ君が町を襲っている感じでお願いします。おおかみ君だけは楽しそうにしてるけど町は阿鼻叫喚の地獄というようなギャップが見たいです。
・おおかみ君の容姿に関しては特にこだわりがあるわけではないので、灰色の狼獣人で首輪さえあればOKです。顔つきやポーズなどおまかせします。
・③睦見勇さんの描く「際どい腰布」が好きです!おおかみ君にも付けて欲しいです。
・東京の中心地のような大都市を滅茶苦茶に蹂躙している感じでお願いします。
④あとはもし可能であればで結構ですので、以下に少々マニアックな要望も書かせていただきます。
・足裏(肉球あり)に踏み潰された建物の残骸や、ぺちゃんこになった人・クルマ・電車などがくっついていると滾ります。
・おおかみ君の背後に広がる街並みは既におおかみ君が通過・蹂躙した後で一部が破壊されていたり、踏み潰されたいたり、炎上していると滾ります。
・足元には避難渋滞している車の列や逃げ惑う人間の姿が確認できると滾ります。
・逃げ遅れた旅客機がいまにもおおかみ君に衝突しそうな距離で飛んでいたり、戦闘機や戦車が無謀にもおおかみ君に攻撃している(しかしノーダメージ)描写があると滾ります。
なんだか好き放題書いてしまい申し訳ありません。
最後に作品の利用範囲について要望があるのですが、現在、「ケモノ大好きクラブ」というケモノブログを運用しており、そこでskebについての記事を投稿する予定があります。
もしよければその記事中で睦見勇さんの紹介も兼ねてイラストを使わせていただけないでしょうか?(サムネイルや実例紹介として)
リクエストを承認いただけた場合は記事での利用OKと判断致しますので、難しいようであれば本リクエストは無視していただいて結構です。 是非ご検討のほどお願い致します。
⑤参考資料URL:https://mobile.twitter.com/nekojyaras77
①:簡単な挨拶。省略可能です。公式も「手軽さ」をなにより優先とのことなので、別にしっかりとした挨拶がなくても失礼にはなりません。睦見勇さんの場合は依頼文の文字制限を2000字も設けてくれているので、問題ありませんが、最大文字数を少なく設定している方の場合は、その制限の中に要望をすべて詰め込まないといけないので、挨拶すら挿入する余裕がないかもしれません。その場合は省略してしまっても結構です。文字数に余裕がある場合はしっかり挨拶しましょう。
②:「炎系モンスター君」をあえて挙げたのは、クリエイター側にこういうのが好きなんだなとわかるようにです。どのような雰囲気のイラストを求めているのか分かるので、クリエイター側も筆を取り易くなります。
③:そのクリエイターのイラストの特徴をよく観察して、好きな部分は取り入れてもらいましょう。
④:こだわりがあるのであれば、躊躇せず要望は描きまくりましょう!それに対して工数がかかることが予想されるのであれば、「もしできれば」というニュアンスにしておけば、金額に見合う分だけ、要望を叶えてくれるかもしれません。全部必須にすると、金額に対して大変すぎるな・・と断られる可能性もあります。また、デジタルでイラストを描いている絵師さんであれば、差分をお願いするのもありです。
⑤参考資料があれば、想像していたビジュアルと違った!みたいなことは起きにくくなります。文章では説明しずらいような造形、構図がある場合は参考資料のURLを貼っておくことをおススメします。
クリエイターも人それぞれなので一概にはいませんが、くどいぐらい正確に細かく要望を書いたほうが失敗自体は少なくなるでしょう。
もし私自身がクリエイター側の立場になった場合を想像してみると、要望が曖昧だったら困りますからね。
これってこういう意味なのかな?違ったらどうしよう・・・とか、要望が少なすぎてクリエイター側の自由にできる部分が多いと、この顔や描写が苦手だったらどうしよう・・とか、色々考えてしまい、なかなか筆が進まなそうです。
ただこれらはあくまで自分の頭の中に想像した一枚絵に出来る限り寄せてもらう場合の話です。
提示する要望をあえて控えめにして、クリエイターの裁量でいったいどんな作品に仕上がるのか、という未知の期待に思いを馳せるのも面白いです。
その場合は必ず「おまかせ」という言葉を添えるようにしましょう。それだけで、クリエイター側は余計な心配をする必要がなくなるはずです。
ちなみにこのリクエスト文に関しても、ちょっと不親切だったと思うところがいくつかあって、例えば、今回、ハードな蹂躙描写を見たかった為、NSFWを選択しましたが、単純にNSFWといってもR‐18要素を入れて欲しいという意味と捉える場合が多いと思いますし、ちゃんと「エロなしグロあり」と明記したほうが分かりやすかったと思います。
今回は、睦見勇さんが汲み取ってくれたこともあり、結果的には問題ありませんでしたが、こういう些細な部分が失敗に繋がることも往々にしてあります。
イラストの利用範囲を広げる方法
上のリクエスト本文の中に
「もしよければその記事中で睦見勇さんの紹介も兼ねてイラストを使わせていただけないでしょうか?(サムネイルや実例紹介として)
リクエストを承認いただけた場合は記事での利用OKと判断致しますので、難しいようであれば本リクエストは無視していただいて結構です。」
という部分がありました。
skebのルール上、SNSのDMなどリクエスト文以外での交渉は一切禁止されていますので、今回、この記事でイラストを使わせていただいているように、個人利用の範囲を超える場合などには、予め、リクエスト文の中に要望を書いておく必要があります。
以下にガイドラインの一部を引用します。
作品のすべての権利はクリエイターに帰属します。
クリエイターはクライアントの許可なくSNSや同人誌、パトロンサービスに自由に掲載・発表する権利を有します。この権利をクライアントが制限することはできません。
クライアントは原則個人鑑賞の用途でのみ作品を利用できます。別の用途で利用する場合は本文に記載する必要があります。
例外として、クライアントと紐づいたSNSのアカウントに限り、クリエイターの許可なく、データを添付してツイートしたり、プロフィール画像として使用することが可能です。
個人鑑賞の範疇を超える利用については、事前にリクエストの本文内で用途を説明してください。
skebはクライアント側のリクエストに対し、クリエイター側がYESかNOか(承認するかキャンセルするか)でしか答えられないシステムですので、そのたった一回のキャッチボールの中で交渉が成立するような文章の書き方が求められるわけです。
Skebでイラストコミッションを依頼する際のクライアント側の心構え
最後にコミッションを依頼する際の心構えについても触れておきます。
相手は企業でもなんでもなく、ただの個人
お金のやり取りが発生することもあり、相手にも相応の対応を求めてしまいがちですが、相手は企業でもなんでもない、ただの個人なわけですし、そもそもskeb自体が「投げ銭付きお題箱」であることは忘れてはいけません。
すなわち「絵師ガチャ」の側面があることを理解しておくべきでしょう。
依頼に対し、どれだけ真摯に取り組むかどうかは絵師次第で、それこそテキトーに描いた作品を納品しようが何のルール違反でもありませんし、文句も言えません。
Twitterなどで絵師の普段の動向をみれば、ある程度、相手の性格やコミッションに関しての考え方がわかることも多いので、それを見て依頼するか判断しても良いでしょう。
特に普段からなにかと否定的な発言の多い人はリスクが高いかもしれません。
神経質な方はネガティブになりすぎないように
私もそうなのですが、どうしても物事をネガティブに考えてしまう癖がある人もいると思います。
納品された作品が、明らかに他の人の依頼した作品よりクオリティが低かったり、自分がコミッションを依頼した前後で急におまかせ金額の値が変動したり、そこまで難しい要望をしたつもりもないのに、キャンセルされてしまったりすると、もしかしたら自分は嫌われているんじゃないか、とか、自分より仲の良い人だけ力を入れて、自分は軽視されてしまっているのではないか、とか色々と悪い方向に考えてしまうこともあるでしょう。
しかし、絵師側の立場で考えれば、プロでもない限りは、その時の体調や精神状態、スランプなどでも大きくクオリティーが変わるものですし、他の依頼者がどれだけお金を積んだかを知る術もありません。
金額に関しても、自分の技術が上がったと思えば、自分の技術の単価をあげるでしょうし、今の値段じゃやっていけないと思ったら値段を上げるかもしれません。逆にもっと依頼が欲しいと思って、おまかせ金額を下げることもあります。
このようにコミッションというのは、かなり流動性のあるものですから、そこをいちいち考えても仕方がないように思います。
そういう側面があるものとして捉えて、ネガティブに考えすぎないように注意しましょう。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
コミッションの世界はなかなか正解というものを見つけるのが難しい世界です。
本記事でも「これ」という答えを明示できたわけではないですから、果たしてどこまで参考になったのかわかりませんが、もし少しでも「私もコミッションやってみようかな?」と思っていただけたのなら幸いです。
コミッションの相場についても長々と語らせていただきましたが、執筆しながら改めて難しい問題だなと感じていました。
より安く良い物を求めるのは当然のことですが、そうやって価格競争が激化していくと、結局、クリエイターみんなが苦しくなってしまいます。
またクリエイターはクリエイターで自分の作品の価値を安く見積もり過ぎないようにすることも大切だと感じました。
アマチュアとして、あくまで副業や趣味の範囲で活動していると、つい安く仕事を請け負ってしまいがちですが、それこそ「イラストは簡単に描けるもの」という認識を広めてしまう原因になりますし、プロのイラストレーターが提示する金額が高すぎるように感じられてしまうようになる分、彼らが割を食い、プロとして生活していくのに苦しい状況を作りだす原因にもなり兼ねません。
私自身、コミッションは非常に素晴らしい文化だと思っていますし、今後、日本にもどんどん定着していくといいなと願っています。
どうしても技術や美術が軽視されがちな日本ですから、今後、クリエイター側の立場の理解も進んでいくといいですね。
私も近頃コミッションを始めてみようかと検討していたので大変参考になりました。
日本だと巨ケモ絵の需要はまだかなり少ないでしょうから、FA辺りでも募集していこうかとも思っていますが言語が英語な分ハードルもかなり高く感じますね^^;
実際英語はまったくと言ってもいい程壊滅的で完全に機械翻訳頼りになるでしょうし、誤訳やら片言文で会話が成り立つのかの不安もありますから。
まあ、pixivやFAにはちょくちょく巨ケモ絵を投稿してはいますが、そもそもコミッションの依頼がくるほどの画力があるのかというと自信はあまりありません。
あと、これはコミッションとは別で当たり前のような質問ですが、リクエストなどで依頼された絵の依頼主への納品は必要でしょうか?
それとも依頼主には納品や一報はせずに普通に投稿しても良いのでしょうか?
ケモノさん
だいぶ返事遅くなってしまい申し訳ありません。少しでもお役に立てたようで幸いです。
言語の壁を考慮するのであれば、やはりSkeb一択ですかねぇ・・。
実際に日本の巨ケモクリエイターのコミッションページを見ても海外の方からの依頼が多いようですし、
やはりコミッション文化が進んでる分、ガンガンリクエストしてますね。
納品は必要です。というか、納品を以て交渉成立的なシステムとなっていますね。
納品してからは、イラストの権利自体はそのままクリエイター側が持つので好きに投稿可能です。
外国の奴の大手とかだと、artstationとかもいいかもですね。
やっぱり外国人は多いイメージなのですが、アニメ好きな人とかある程度
コミュニケーションを図ろうとしてくれる人もちらほらって感じなので一応オススメです。
英語が使えるんだったら、普通に頼むのがいいと思います
(中にはHな感じの絵書いてくれる人もいます)
てむぅぅぅうぅぅぅぅぅぅさん
コメントありがとうございます。artstationなんてものがあるんですね。
英語は壊滅的なのでなかなか重い腰が上がらないですが、写実的なイラストが強そうな感じですね。